ダイコン
品種
病害虫
根腐病(根部横縞症状)
生理障害
空洞症
根の肥大初期に細胞間に生じた空隙が、高温乾燥等の条件により十分に埋まらないことにより生じる。
す入り
根の組織が栄養飢餓によりスポンジ状になる症状。収穫遅れ、高温により生育が進みすぎた場合に発生する。
内部褐変
根が旺盛に肥大する時期の高温で発生しやすい。25度以上の平均気温や30度以上の最高気温で発生割合が高まる。植物体が高温ストレスに遭遇することで、根内部に有害な活性酸素種が多く蓄積され、これが細胞を損傷・崩壊させ、その結果として褐変物質が蓄積すると考えられている。一方、内部褐変症発生程度の品種間差には、根組織の細胞(木部柔細胞)の大きさが関連しており、これが小さい品種の細胞は壊れにくいため内部褐変症への耐性が強いことが報告されている。
ロジット・モデル分析によるダイコンの内部褐変症の障害進展に関与する温度条件の解析(石川県)
内部褐変症の障害進展の予測には, 35以上の最高気温や29C以上の最高地温の遭遇日数が関係している。
黒芯症
黒斑細菌病、斑点細菌病、黒腐病の病原細菌が根内部に侵入して起こる。
バーティシリウム黒点病
根の維管束が黒変する。葉の根部表面など外観には異常がない。 ダゾメット、土壌還元消毒
北海道ダイコンのバーティシリウム黒点病(日植病報 1980)